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Showing posts from February, 2010

電子書籍時代の編集者

2月8日になりますが、佐々木俊尚さん(http://www.pressa.jp/)というジャーナリストが『電子書籍時代の編集者』というタイトルで、各社の編集者を対象に、タブレット、電子リーダー登場の意味と今後の予測についてお話しをされました。
私は編集者でも出版関係者でもないのですが、ちゃっかり潜入してまいりました。しかも最前列(笑)。

今日は少し長くなりましたが、その内容のメモを記載しておきたいと思います。私のここ数カ月のまとめとしても、大変面白い流れの内容でした。
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■タブレットの意味電子書籍コンソーシアムで約10年前に既にディスカッションされていた内容であるけれども、「Kindle」という電子デバイスを活用した新しいビジネスモデルの登場や、音楽配信流通を制覇したアップルの新製品「iPad」の登場により、電子書籍時代の編集者/出版社のあり方を真剣に考える時期に。
■デバイスにはデバイスに適したデザイン~アフォーダンス例えば、iPhoneの産経新聞APPはiPhoneのデバイス特性に対してそのまま新聞紙面のレイアウトを持ち込んでいるが、大変読みづらい。なぜ、新聞紙面があのようなレイアウトなのか? それは紙の体裁を考えた上での最適な視線誘導効率を考慮した結果であり、iPhoneという全くことなるUIには不適切である。
※アフォーダンスとは、物体の持つ属性(形、色、材質)が、物体自身をどう取り扱ったら良いかについてのメッセージを生物(ユーザー)に対して発している、とする考え。有名な例でいうと、今目の前にイスが置いてあるが、このときこの椅子は特に「座れ」と字が書いていないのにもかかわらず、この椅子は座れるものだと分かる。これはこの椅子自身が「座る」ことをアフォードしているからである。
■自分の感覚体験で物語るなそもそも、雑誌や新聞の既存デザインは意味ないのではないだろうか? 例えば携帯小説。あの小さい画面で読むのは辛い、ありえない、という意見があるものの、実際、若年層はあの小さな画面で万単位の文字で構成されている携帯小説を読んでいるのである。自分がもっている感覚体験だけで語るのではなく、ロジカルに事象を分析することが重要である。
■距離と姿勢とサイズのマトリクス





1月の出会い

1月はこのような感じ。
いずれも、編集講座の絡みで読みました。
下方の『練馬区小史』はかなりニッチです(笑)


19歳―一家四人惨殺犯の告白 (角川文庫)
著者:永瀬 隼介

読み始めから戸惑った。しかし、光栄にも数週間前に講座で永瀬氏にお会いしたことが大きくあり、暗い闇のような世界へ引きづりこまれました。19歳男性が市川市の家族4人を殺害した事件。この犯人に永瀬氏はとことん迫ります。読んでいて痛かった・・・だから、作者がこの異常者と向き合うことで健康を害してしまったことは容易に理解できます。ここに物書きの凄さがあるのだ、と。「理解不能」と最後に言い切る作者に賛否両論ですが、これもまた現実。特筆すべきは、重松清氏による後書きが素晴らしく重い、というか読み応えあるのです。最初にこのあとがきを読んでから、本文を読むと、この作品の後半部分の展開が更に厚くなると思います。

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死にゆく妻との旅路 (新潮文庫)
著者:清水 久典

末期の病に侵された妻を車に乗せて能登半島を旅していた清水氏は、妻が亡くなったのを発見され保護責任者遺棄の罪に問われました。しかし、ここには夫婦の、そして家族の切ない状況と愛情が・・・後半の部分、泣けてきました。最初は事故データベースの片隅に追いやられた情報を、読売が小さな記事として取り上げたのが始まりだそうです。その後、週刊新潮でのルポ記事になり、新潮45での連載、そして文庫本へとつながった本書は、ルポライターの嗅覚と適切な取材がなければ登場しなかったともいえます。

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『練馬区小史 練馬区独立四〇周年記念』 ※画像無し

私の生まれは杉並区阿佐ヶ谷になりますが、物心ついた時からそこから車で約15分ほど北の練馬区石神井へ引越しました。
社会人になって約10年ほどは、渋谷、阿佐ヶ谷、荻窪、清瀬、南荻窪、そして三宿と放浪。4年前にまたこの石神井に戻って参りました。
通算すると、約30年、石神井に住んでいることになります。しかし、全くといっていいほど私はこの地を知りませんでした。
中学から区外へ通学していたこともあり、地元で遊んだ記憶は小学校の時で止まっています。
さらにいえば、そばに位置する中央線沿線の雰囲気をこよなく愛していたため、意識も石神井には全く向いておりませんでした。

去年の秋から通い始めた編集講座。
次々に出る課題の中のひとつに「自分の住む地域ルポを書く」というものがあります。