感覚は欺かない 考えるの先に『感じる』がある。 その感じるに達するには、 徹底的に、丁寧に観察し 深く深く洞察する必要がある。 だからこそゲーテは 感覚は欺かない、と言い切れるのだ、と これは私なりの思うところ。 -- 将棋の羽生名人。 至極重要な局の先手側にいた。 沈黙。 最初の一手が出ない。 やがて羽生名人は目を瞑り始めた。 沈黙が続く。 周囲は「どうしたのか?」と心がざわめき始めるも 名人は相変わらず目を瞑ったまま・・・ 後日、あるインタビュアーが質問した。 「あの時の沈黙は、戦略なのですか?」 すると名人は 「いいえ、あの時私は、心の静寂を待っていたのです」 -- 彼は自分の心の中の 更に深い心のそこにある 直感や感覚をもコントロールできる状態にいるような。 毎日の微細で丁寧な思考の積み重ねがなければ このような状態にはいけないのだなぁ、と思う。 そういう状態に行くには 静寂が必要。 先日、この静寂の必要性を痛感した出来事があった。 ノイズだらけの中で 私は自分の奥底などにたどり着けることなく。 自分がそのときに求められている動作や行為を 淡々と続けた。 自分の周囲のノイズ。 そして自分の中のノイズ。 たくさんのノイズの中でも するりと自分の中の湖底にたどり着ける力を。 そして、真偽の別が分かるような感覚。 それが自分にとって偽であれば捨ててしまう勇気を。 自分を欺かないとは何か? その先の一秒、一歩に関わる配慮までを含む 自分の配置と配分。
日常に檸檬爆弾を投げ込め!
feel this moment to live sincerely